ある昼下がり。

仕事の合間のひと時に、お茶菓子をつまみながら井戸端会議に興じる女性陣。
彼女らがつまんでいたのは、会社を訪れたお客様が持ってきたバウムクーヘンです。

ある女性が、お茶を忘れてバウムクーヘンを食べていた時に一言。
「このバウムクーヘン、美味しいけどむっついね」

さて、この「むっつい」、いったいどのような意味なのでしょう。

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「むっつい」の意味

むっつい」は、食べ物の水気がなく、飲み込めない状態を表す津軽弁です。

ゆで卵の黄身やカステラ、クッキーやバウムクーヘンといった口の中の水分が減ってしまいそうな食べ物を食べているときに使います。

「むっつい」の使い方

例文1

「ちゃんとラップで包んでなかったパンを食べたらむっついわ。」
(ちゃんとラップで包んでなくて、ちょっと乾いてしまったパンは喉つまりがしそうな感じだな)

例文2

「今日もらってきたカステラ、お茶ないばむっついじゃ」
(今日もらってきたカステラは、お茶なしで食べると喉つまりしてしまいそうだな)

「んだな。あれはむっついな」
(そうだな。あれは、喉つまりしてしまうな)

さいごに

数ある津軽弁の中でも、最も標準語にしにくいのがこの「むっつい」です。

初めに職場で聞いた時、そのニュアンスが全くつかめませんでした。

よくよく地元民の行動を観察してみると、口の中がパサつくようなものを食べた時に「むっつい」といっていることに気づきました。

今回は「喉つまりがしそう」という訳を当ててみましたが、より厳密には、口の中がパサついて飲み込みにくいという意味になるでしょう。

津軽人に、「むっつい」の意味を何度聞いても、「むっつい」は「むっつい」といわれたのにはさすがに閉口しました。(笑)

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