言葉の世界には「オノマトペ」というものがあります。

音を表す擬音語と、様子や気持ちを表す擬態語です。

方言では、独特な言葉でオノマトペを表すことが多いです。

「あ~、はかはかしてきた」。もちろん、これも方言オノマトペの一つです。
さて、いったいどういう意味でしょうか?

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「はかはか」の意味

はかはか」は、ハラハラする、ドキドキする、気をもむといったときに使う言葉です。

ぜいぜいよりもちょっと軽めのドキドキを表すので、走った後のドキドキを表すときにも使います。

「はかはか」の使い方

例文1

A「この間、東京出張行ったとき大変だったんず。」
 (この間、東京出張行ったときは大変だったんだ)

B「どうしたんず?」
 (どうしたの?)

A「地下鉄の乗り方わかんなくて、人も多くて、はかはかしたんだ」
 (地下鉄の乗り方がわからなくて、人も多くて、ドキドキしたんだ)

例文2

A「な、聞いてけ! ようやっと、彼女できたんず!」
 (なあ、聞いてくれ! ようやっと、彼女ができたんだ!)

B「おお、すげぇな」

A「明日のデートのこと考えると、たげはかはかするんず」
 (明日のデートのことを考えると、すごくドキドキするんだ)

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さいごに

気持ちや様子を表す言葉は、方言のバリエーションが豊富ですね。

例文では津軽弁を使いましたが、秋田や宮城でも同じように「はかはか」は使うそうです。

精神的な面でも、肉体的な面でも使う言葉なので便利である反面、地元以外の人には通じにくいかもしれません。

方言独特のニュアンスをつかむには、現地に住むか、日常的に方言を使っている人と会話をして用例を知るのが一番ですね。

そうすれば、言葉だけではなく、地域の「心情」も理解できるかもしれません。

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