方言には、聞いただけで何となく意味が分かるものと、聞いただけではさっぱり意味が分からないものがあります。

この「ぱーぱー」あるいは「あっぱっぱー」は、聞いただけではさっぱり意味が分からない方言です。

ただ、愛知ではメジャーな方言のようで、結構使っている人もいるようなのです。

何かが、じゃんけんのパーのようになっている状態を指すのですが。

さて、いったい「ぱーぱー」とはどのような意味の言葉なのでしょうか。

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「ぱーぱー」の意味

ぱーぱー」あるいは「あっぱっぱー」とは、開けっ放しの状態や何かが解放されている状態を表す言葉です。

「ぱーぱー」の使い方

例文1

A「かぎかった?」
(カギ閉めた?)

B「うん。でも、窓ぱーぱーだったよ。」
(うん。でも、窓開けっ放しだったよ)

例文2

A「おはよう!」

B「おはよう! あ、あんたのバックがあっぱっぱーだが」
(おはよう! あ、あんたのバックが開いてるじゃん)

例文3

(先生が生徒に注意するとき)

「こら、足をあっぱっぱーにしんで!」
(こら、足を開きっぱなしにするな!)

さいごに

擬音語や擬態語、繰り返し言葉は方言の特徴が出やすいように感じます。

特に周囲で日常的に使っている言葉だと方言だと気づかず、地域外に出た時に初めて気づくケースが多いと聞きます。

この「ぱーぱー」という言葉も、名古屋やその周辺では結構使われているとのことです。

ふとした瞬間に、「窓、ぱーぱーにしんで」などと言って周囲に通じず、方言であることに気づくようです。

ただ、この「ぱーぱー」という言葉はかわいらしい音の響きもさることながら、開けっ放しという様子をとてもよくあらわしている気がします。

こういうわかりやすい方言は、きっと今後も生き残っていくのでしょうね。

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