ご近所さんや親戚同士の集まり、お店やバスを利用したときなど、
あらゆる場面で頻繁に飛び交う言葉があります。
「おしょうしな~」
「おしょし~」
まるで相槌や口癖のように、どんどん繰り出されます。
山形県・米沢市で使用されるこの方言、どんな意味の言葉なのでしょうか?
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おしょうしなの意味や使い方は?
標準語で言うと「ありがとう」です。
お礼のタイミングで使います。
おすそ分けをいただいて
「いいの、こんな立派な大根! おしょうしな~」
米沢ラーメンを食べに行きお会計が終わって
「また来てな。おしょうしな」
よりフランクな間柄だと2回連続で言ったりもします。
発音は、若干短く急ぐように
「おしょしおしょし」となることがあります。
感謝の気持ちが軽やかに伝わってくるような感じがしますね。
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おしょうしなの語源は?
ところで、発音の似た米沢の方言で「しょうしい」というのがあります。
こちらは、標準語でいうと「恥ずかしい」ですが、穴があったら入りたい/かたじけない、どちらのニュアンスでも使われるふり幅の広い言葉です。
「おしょうしな」と「しょうしい」は語源が同じで、『笑止』から来ているとする説もあるようです。
さいごに
筆者の感覚でいうとどちらかというとよそ行きの言葉で、
親戚、ご近所さん、お客さんくらいの距離感で使用されるように思います。
ちょっぴり恐縮のニュアンスを含んでいるのですよね。
発音がやわらかいので格式ばった印象はないのですが、「親しき仲にも礼儀あり」の精神が宿った方言だと思います。
その他の山形県の方言は「山形県の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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