北は北海道から南は栃木・茨城県付近までの広い範囲で使われている方言があります。
それが「おばんです」。地域によっては「おばんでした」と使うこともあります。
とても温かみがある言葉なんですが、どんなタイミングで使う言葉だと思いますか?
【スポンサーリンク】
「おばんです」の意味
「おばんです」「おばんでした」の意味は、こんばんはという夕方から夜にかけての挨拶です。
北海道などで「おばんでした」と使うときは、丁寧な口調をあらわします。
「おばんです」の使い方
あいさつ言葉なので、呼びかけや電話口での応答などに用いられます。
「おばんです。この間のおすそ分けのお礼です。」
(こんばんは。この間のおすそ分けのお礼です)
「おばんです」と「こんばんは」の違い
意味上の違いはほとんどありません。
どちらかといえば、「おばんです」を使うのはご年配の方が多いです。
「おばんです」が使われている地域で、こんばんはというときは、ちょっと他人行儀な側面があるかもしれません。
ただ、世代が若くなるにしたがって、あまり区別はなくどちらでもニュアンスは変わりません。
さいごに
最近はあまり聞かなくなったことばですが、地域の温かみを表すことばとして生きています。
地方局のテレビ番組やラジオ番組のタイトルの一部に使われることもよくあります。
それだけ、人々にとって親しみ深い言葉なのでしょうね。
子供の時などに、近所の大人たちが使っていたあいさつことばです。
そのためか、昭和の風景とともに思い出してしまうことばでもあります。
近所づきあいが減り、地域の結びつきが弱まるとともにあまり使われなくなった感はあります。
時代の変化を感じて、少し寂しくなってしまいますね。
どことなく郷愁を誘う、なつかしくて優しい方言です。
その他日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
【スポンサーリンク】