名優、渥美清さんが演じた寅さんシリーズは数々の名台詞を残した映画としても知られています。
寅さんのセリフの一つに「結構毛だらけ、猫灰だらけ」という文句があります。
これは、「結構」という言葉を使った言葉遊びです。
もし、寅さんが東海地方の出身者なら「結構毛まるけ、猫灰まるけ」となるかもしれません。
威勢のよさが売りの寅さんが、ちょっとかわいらしいおじさんになりませんか?(笑)
さて、この「まるけ」という方言は、いったいどのように使われているのでしょうか。
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「まるけ」の意味
主に言葉の後ろに着く接尾語。~だらけ、~まみれといった意味です。
「まるけ」の使い方
例文1
(雨の日に泥だらけになってしまった道を歩いていて)
「あ~あ、せっかく買った新しいスニーカーが泥まるけになった」
(あ~あ、せっかく買った新しいスニーカーが泥だらけになった」
例文2
娘「もう、大掃除の時期だね」
母「そうだね。あんたの部屋、ほこりまるけだから気合入れて掃除しなさい」
(そうだね。あんたの部屋、ほこりだらけだから気合入れいて掃除しなさい)
例文3
A「うちの猫、砂場が大好きなんだ」
B「そうなんだぁ」
A「で、よく砂まるけで帰ってくるから、お風呂に入れるの大変なんだ」
(で、よく砂だらけで帰ってくるから、お風呂に入れるの大変なんだ)
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さいごに
各地の方言を調べていくと、語尾や接尾語に特徴のある言葉が多いことに気づきます。
長崎弁の「~ばい」(~だよ)や、津軽弁の「~びょん」など印象的なものが多いです。
東海地方で使われる「まるけ」もそうした接尾語の一つです。
どことなく、柔らかかくて、かわいらしい方言で聞いていてほっこりしてしまいますね。
その他の日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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