JR青森駅に、2018年に設置されたロボットがいます。
ロボットは、券売機の使い方などを利用者に案内してくれます。
その名は「しかへる君」。「ん?しかへるって何?」
「しかへる」「すかへる」などと発音します。
これは、青森県で使われる方言からとられた名前なのですが、いったい、どのような意味の言葉なのでしょうか?
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「しかへる」の意味
「しかへる」の意味は、教える、知らせるです。
「しかへる君」とは、「(券売機の使い方を)教える君」という意味になります。
「しかへる」の使い方
例文1
(秘密の話の前置きや話のしめなどの場面で)
「まあ、この話はあいつにしかへらんねぇな」
(まあ、この話はあいつに教えられないなぁ)
例文2
「だいさもしゃべんな! しかへらぃねぇはなしだはんでな」
(誰にもしゃべるな! 教えられない(秘密の)話だからな」
例文3
(めったに出ない映画のエキストラ募集のお知らせを見つけた時)
「あ、タレントの〇〇さんが来る映画のエキストラ募集してる。みんなにはしかへねぇで応募しよう」
(前略 みんなには教えられないな)
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さいごに
初めて聞いたときはまずわからない津軽弁の代表です。
「しかへる」の発音も、「すぃかへる」「しかへらぃねぇ」などひらがなにすると独特の味わいが出ますよね。
例文の2つ目は難しかったですよね。これが聞き取れるようになると津軽弁のネイティブに一歩近づきます。
こういった発音が、津軽弁はフランス語に似ているという話のもとになったと思います。
ただ知らせる、教えるというよりも、秘密の話にまつわるときに使っていた気がします。
秘密だよということを強調するときは、話の最後に「他の人にはしかへらぃねぇ」からね、と念押ししていました。
その他の青森県の方言は「青森県の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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