日本は、世界的に見ても湿度の高い国です。

初夏の梅雨時期なんかは、本当に嫌になってしまいますよね。

梅雨時期に、岩手県や青森県・北海道などでよく耳にするのが「あめる」という言葉。

地域によっては、「あめつく」などともいいます。

弁当や食事の時に出てくる言葉なのですが、「あめる」状態だと心底がっかりします。

さて、いったい「あめる」とはどのような意味なのでしょうか。

【スポンサーリンク】

「あめる」の意味

あめる」は、ご飯やおかずなどがいたんでいる状態を指します。

完全に腐敗しているというより、ちょっと悪くなっていて変なにおいになっている状態をさします。

「あめる」の使い方

例文1:一般的な「あめる」

母「今日は天気が悪いから、ちゃんと涼しいところにお弁当置いてね」
子「わかってる」
母「この間も、日なたにおいてたらお弁当あめてしまったんだから、気を付けてね!」
  (前略 お弁当腐ってしまったんだから、気を付けてね)

例文2:津軽弁での「あめる」

 
「朝から雨ばっか降って、あめでまるじゃ」
(朝から雨ばかり降っていて、(気持ちが)滅入ってしまうなぁ)

【スポンサーリンク】

さいごに

あめる」は岩手県を中心に、青森県・北海道などでも使われる言葉です。

江戸時代の文献にのっているほどで、古くから使われている言葉です。

見るからに腐敗しているようなものには「あめる」は使いません。

ちょっと、変なにおいがしたり、食べた瞬間に味がおかしかったりしたときに使います。

ですので、腐敗とか腐っているというと言い過ぎになります。

使用範囲は結構広いのですが、津軽弁の「あめる」は少し意味合いが変わります。

人間の気持ちに対して「あめる」という用法があることには驚きました。 

ちなみに、髪の毛がべとつくことも「あめる」と表現します。

あめる」は派生語も多いですよ。

その他の北海道や青森、岩手の方言は「北海道の方言一覧」、「青森県の方言一覧」、「岩手県の方言一覧」を、
日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。

【スポンサーリンク】