「なげる」というと普通、ボールや輪っかを勢いをつけて手から離す、あの動作ですよね。
ですが、仙台弁で「なげる」は違う意味でも使われているのです。
例えばこんな感じです。
「そんな穴の開いた靴下なげろ」
・・・靴下を、投げる・・・???
いったいどういうことなのでしょうか。
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「なげる」の意味と使い方
標準語でいう「捨てる」の意味です。
宮城県以外にも、北海道・東北の広い地域でも使われています。
使用例
「ゴミなげてくる」
(ゴミを捨ててきます)
なお、『ゴミ捨て』という動作のことを『ゴミなげ』と言ったりします。
「時代遅れだからそんな服なげたら?」
(時代遅れだからそんな服捨てちゃえば?)
「もったいないがらなげねでとっとげ」
(もったいないから捨てないで持っておきなさい)
では標準語の「投げる」は仙台では何と言うの?
「投げる」は方言での特別な表現はなく、標準語を使うんです。
なので「投げる」と「捨てる」は同じ発音になるわけですが、特に混乱は起こりません。
例えば、古くなってもう使えないボールを、捨てたらどうかと提案するとき。
「それもうなげたら?」
・・・同じ言葉ですが、意味はちゃんと伝わりますよね。
さいごに
知らないで聞くと、「ゴミなげ」なんて不法投棄を連想しちゃいませんか?
なげるは方言だとわかっている宮城県民は、他県民との会話でつい言ってしまったとき、
「なげてって、あの、投げるってことじゃなくってね、」とあわてて訂正してたりもするんですよ。
その他の宮城県の方言は「宮城県の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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