最近、姪っ子の様子をみながら、母親が「まかさなように、ちゃんと持ちなさい!」と注意していました。
それを見て、子供のころ、親から「まかすな!」と言われていたことを思い出します。
「まかれないようにしなさい」などといわれるのは、もっぱら食事中のことだったと思います。
さて、「まかす」「まかれる」というのはどのような意味の方言なのでしょうか?
【スポンサーリンク】
「まかす」「まかれる」の意味
「まかす」「まかれる」は水や汁物などの液体をこぼすこと。ちょっとこぼすというだけではなく、ぶちまけるという意味も含みます。
主に北海道や岩手県で使われる表現です。
「まかす」「まかれる」の使い方
例文1
子「あ、ジュースまかしてシャツ汚しちゃった」
(あ、ジュースをこぼしてシャツをよごしちゃった)
親「だから、ふざけて飲んだらまかすって言ってたべ!」
(だから、ふざけて飲んでいたらこぼすっていってたでしょう!)
例文2
(朝、教室の花瓶が倒れているのを日直の生徒が発見した時)
「やんや、誰よ、花瓶の水まかしたの」
(いやあ、誰だよ、花瓶の水をぶちまけたのは)
例文3
子「コップの水まかしちゃったから拭いて!」
(コップの水をこぼしちゃったから拭いて!)
母「まかしたのはあんたなんだから、自分でやんなさい」
(こぼしたのあんたなんだから、自分でやりなさい)
【スポンサーリンク】
さいごに
北海道人は意外と、自分が話す言葉を方言と思っていないふしがあります。
しかし、会話の端々に標準語にはない北海道弁が登場します。
水をこぼしたときなんかに「あ、まかした」などとつぶやくのはその典型です。
周囲が不思議そうな顔をしているの見て、はじめて「まかす」が方言であることを知るのです。
その他の北海道や岩手県の方言は「北海道の方言一覧」、「岩手県の方言一覧」を、
日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
【スポンサーリンク】