今から10年くらい前、仕事の関係で青森県弘前市に住んでいたことがあります。
転勤したての頃、難解なことで有名な津軽弁の数々に、日々驚いていました。
ある仕事でのこと、同僚に企画書を見せて「これならどうだろう?」と尋ねてみたところ、渋い顔で、首を横にふりつつ「まい」と一言。
さて、いったい青森県の方言である津軽弁で「まい」とはどういう意味でしょうか?
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青森県の津軽弁での「まい」の意味とは
津軽弁で「まい」といわれたら、ダメという意味です。「まいね」、「まね」ということもあります。
禁止を表す言葉なので、会話で出てきたら要注意。
「まい」といわれているのに、相手の言うことを聞かなければ、確実にケンカになります。
「まい」・「まいね」の使い方
例文1
「今回のテスト勉強は、この程度で十分かな?」
「これだばまいね」(これならダメ)
※「だば」は、~ならば という意味
例文2
悪さをしようとしている子供に向かって「まね!」(ダメ!)
例文3
「明日、弘前公園の桜が満開になるんだって!」
「なら、明日行かねばまいね!」(なら、明日行かなければダメだ!)
例文4
「ねえ、あのおもちゃ買って! ねえってば!」
「さきたがら まいねって さべてらでばな!」(さっきから、ダメだって いってるでしょ!)
例文5
「あれしにゃまい、これしにゃまい」(あれをしなければダメ、これをしなければダメ)
さいごに
「まい」・「まいね」・「まね」は、日常会話で頻繁に登場する津軽弁です。
でも、聞いたことがなければ「ダメ」の意味が伝わらないかもしれません。
ただ、語感はとても特徴的なので、相手の表情や話の流れから「ダメ」という意味なのはすぐに分かりました。聞いたことがない方言でも、前後関係や相手の口調で分かるものなのですね。
その他の青森県の方言は「青森県の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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