幕末や明治維新を取り上げたドラマでは、九州北部が舞台となることが多いですね。
開港地にして異国情緒あふれる長崎。
幕末最強をうたわれた肥前の佐賀藩は歴史の教科書でも登場します。
この地域の方言「そいぎんた」「そいぎ」というのをご存知でしたか?
あいさつ言葉としてよく使われるのですが、さて、いったいどんな意味の言葉なのでしょうか。
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「そいぎんた」「そいぎ」の意味
「そいぎんた」「そいぎ」の意味は、それなら、それでは、さようならです。
例文1
(二人で、明日の待ち合わせについて確認中)
A「明日、校門前で待ち合わせだよ」
B「そいぎんた」
(それじゃあ、さようなら)
例文2
(猛暑の中、目的地に向かって歩く二人)
A「のど乾いた~」
B「そいぎんた、おいのお茶飲む?」
(それなら、おれのお茶のむ?)
例文3
(飲み会の解散間際に)
「そいぎん、おいはもう帰るけん」
(それじゃあ、おれはもう帰るから)
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さいごに
長崎県や佐賀県は、広い方言の区分で肥筑方言に分類されます。
九州北部の方言と考えてもよいですが、そのため、共通する言葉が多いという特徴があります。
語尾に「けん」をつけるのが有名です。
今回の「そいぎんた」を分解して考えると、「そい」はそれ、「ぎんた」はではなので、「そいぎんた」はそれではという意味になります。
ですから、別れ際の挨拶として使われるとのことです。
佐賀出身者と電話で会話したとき、相手が「そいぎんた」といったので、続きを待っていたら電話が切られたといった話があります。
聞いたことがなければ、そのあとに会話が続くかもと誤解しても不思議ではないです。
標準語のさよなら、バイバイよりはどことなく親しみや温かみがある言葉に感じますね。
その他の佐賀県の方言は「佐賀県の方言一覧」を、長崎県の方言は「長崎県の方言一覧」を、
日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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さようならもさようであればで、それでは、さようならは、それでは、それでは でくどいですよ。