青森県の方言は大きく分けて2つ、さらに詳細にみると合計3つに分けることができます。
青森市や弘前市を中心に使われる津軽弁。八戸市を中心に使われる南部弁。そして、下北半島で使われる下北弁です。
今回紹介する「えへる」は、この3つの方言に共通する語句です。その意味では、「青森弁」といってもいいかもしれません。
とはいえ、他県の人たちから見ると全く意味がつかめない言葉の一つではないでしょうか。
今回は、「えへる」について意味と使い方を紹介します。
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青森弁での「えへる」の意味
「えへる」は、すねる、いじける、怒ってむくれるなどを意味する言葉です。へそを曲げる、つむじを曲げるに近いニュアンスですね。
青森弁での「えへる」の使い方
例文1
友達どうしの会話
A「あの癖、直したほうがいいって話そうか?」
B「いや、あいつ、すぐえへるからまい」
(いや、あいつはすぐにすねてしまうから、ダメだ」
例文2
父が帰宅後、夕食に降りてこない娘に気づき、母親に事情を尋ねる
父「〇〇、晩飯時なのにこないな。何かしたか?」
母「友達とケンカしたみたいで、帰ってから部屋でえへでらの」
(友達とケンカをしたみたいで、帰ってから部屋でいじけてるの」
さいごに
「えへる」は青森県(特に津軽地方)では、日常的に使用される単語です。
感情や様子を伝える言葉は残りやすいのかもしれません。
下北半島の人や八戸方面の人でもおおむね意味は通じます。秋田の県北方面でも通じます。
ただし、方言の上で共通性が多いはずの北海道南西部(道南)では、まったくと言っていいほど通じません。
海を越えて伝わる言葉と伝わりにくい言葉があるというのは、とても興味深いことですね。
その他の青森県の方言は「青森県の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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