「ずぐだれ」は、山形県置賜地方で使われている方言です。
意味は「だらしない」で、「いくじなし」という意味でも使われています。
だらしない状態を表すときもあれば、「だらしない人・物」を意味して名詞的に使われることもあります。
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「ずぐだれ」の使い方
使用例1
「ほれ、シャッツの背中がズボンから出でっぞ、ずぐだれだなぁ~」
(ほら、シャツの背中の裾がズボンから出てるよ。だらしないわね~)
小さいこどもが自力で服を着たけれど、裾が出ている…という場面です。
語気を強めずに発音することで、
だらしないと言ってはいるけれど、あどけなくてかわいいと思っている、という感じが醸し出せます。
使用例2
「すぺたのかぺたの言ってんなこのずぐだれ!」
(つべこべ言うんじゃない、この怠け者が!)
こちらは、「ずぐだれ」に力を入れて発音します。
勢いと、とても強い気持ちのこもった言い方です。
これを言う場面としては、“お部屋を片付けなさい”と言われてぐずぐずと言い訳をしてきた相手に返す…などでしょうか。
※ すぺたのかぺたのも同じ地域の方言で、ああだこうだと言う、というマイナスの意味を持つ言葉です。
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他の地域での似た表現
岐阜県でも似た方言があるようです。
こちらは若干濁りがなくなって「ずくたれ」と言われるそうです。
さいごに
山形県置賜地方を舞台とした映画『スウィングガールズ』にも登場したことがあります。
打ち込めるものがなくてしゃきっとせずダラダラと日々を過ごしていた、田舎の女子高生たちを表すのにうってつけの方言です。
その他の山形県の方言は「山形県の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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