全国各地に転勤するお仕事の場合、見ず知らずの土地に赴任して、聞いたことのない方言に出くわし、びっくりすることもままあると思います。
もし、赴任先が富山県で、取引先との交渉の時に先方から「つかえん」といわれたら、ドキッとしますよね。
でも、大丈夫。
これは、富山弁では全く別な意味の言葉なんです。
さて、「つかえん」はいったいどんな意味の言葉なのでしょうか。
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「つかえん」の意味
「つかえん」は、かまわない、という意味の富山弁です。
「つかえん」の使い方
例文1
A「今日は本当にありがとう。おかげで仕事がはかどりました」
B「なーん。つかえんちゃ」
(何も。かまわないよ)
例文2
A「この本、借りていいですか?」
B「つかえんよ」
(かまわないよ)
A「じゃあ、こっちは?」
B「こっちも、つかえんよ」
(こっちも、かまわないよ)
例文3
A「ごちそうさまでした!」
B「つかえんちゃ」
(かまわないよ)
さいごに
富山弁の「つかえん」は、差支えがない、支障がないという意味からきた言葉です。
例文2のような場面だと、Aさんは本を借りようとして、Bさんは「いいよ」といっているだけなのですが、意味を取り違うと、Bさんが、「あれもダメ、これもダメ」といっているように解釈してしまいがちです。
標準語と意味合いが違う言葉の場合は、特に注意が必要ですね。
ところで、富山県はコメどころで、かつ、富山湾の海の幸の宝庫でもあります。
山海の珍味を味わえる豊かな県です。
北陸新幹線の開通によって首都圏からも旅行に行きやすい場所になりました。
春の砺波平野でチューリップを見るのも素晴らしいですよ。
おおらかな富山の風土で美味しい料理とお酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。
その他の富山県の方言は「富山県の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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