感情に関する方言は全国各地によく残っています。
中でも、怒る・むかつく・腹を立てるといったことに関する方言はインパクトがあるものが多いです。
感情表現の中でも強いものだからかもしれませんね。
さて、今回紹介する「ごうわく」もこうした表現のうちの一つ。
では、いったい「ごうわく」とはどんな意味の言葉で、どのように使うのでしょうか?
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「ごうわく」の意味
「ごうわく」は、腹立たしい、むかつく、といった意味の言葉です。
「ごうわく」の使い方
例文1
(なかなか待ち合わせに来ない友人を、イライラしながら待っているときの思い)
「もう、ホンマにイライラしてきた。ごうわくわ!」
(もう、本当にイライラしてきた。腹立つ!)
例文2
A「どうしたの? そんなに怖い顔して」
B「あ、聞いて! 昨日、電話で彼氏と話しとったんやけど、全然、人の話きかへんの! めっちゃごうわいて~ん」
(あ、聞いて! 昨日、電話で彼氏と話をしたんだけど、全然、人の話を聞かないの! すっごく、腹立つ!)
例文3
母「テストの点で負けて、友達にバカにされたんだって?」
娘「そう。自分も似た点数なのに、めっちゃごうわくわ!」
(そう。そっちも似た点数なのに、すごく腹立つ!)
さいごに
「ごうわく」を漢字を使って書くと「業わく」です。
業(ごう)とは、非常に腹が立つという意味の「業腹」を略したものだといいます。
弱い者いじめやあまりにひどいクレームなど、ニュースを見ているだけで思わず、「ごうわく」と思ってしまいますね。
仏教では人の行いを業(カルマ)というのだそうです。
自分自身の業が周囲を傷つけたり、相手を悲しませる原因にならないよう、自分の行動には気を付けたいものですね。
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