小学校くらいの頃、上履きや筆箱、体操服など自分の持ち物全てに名前を書いていました。
そんな中、名前のない落し物が見つかると、先生が「ななしのごんべさん」と呼んでいた記憶があります。
名前を書いていないという落ち度を、そのまま指摘されるよりも、なんだか優しさを感じる言葉だなと感じていました。
「えーころはちべー」は山口県で使われている方言ですが、同じように愛嬌を感じる言葉です。
どのような意味なのか、使い方と併せて見て行きましょう!
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えーころはちべーの意味
ズバリ、「いい加減な人」という意味です。
ななしのごんべさんの人に対してのあだ名の部分が「ごんべ」であることに対し、えーころはちべーは「はちべー」がその部分のようです。
「えーころ」は山口弁で「ほどほど、良い加減に」という意味で、そこから派生して生まれた言葉ですが、皮肉が含まれた表現ですね。
使い方
その①
「あんたは本当にえーころはちべーなね」
(あんたは本当にいい加減な人だね)
その②
「お前は約束を破るようなえーころはちべーになっちゃいけんっちゃ」
(お前は約束を破るようないい加減な人間になったらいけないよ)
さいごに
不思議に思ったのですが、山口の方言で「えーころ」は「良い加減」つまり良い塩梅というプラスのイメージの言葉なのに、はちべーがつくと途端にマイナスイメージの言葉になります。
そういったところに方言の奥深さを感じるとともに、もっと多くの言葉を知りたいと思いました。
その他の山口県の方言は「山口県の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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