先日、北海道のローカル局の料理番組を見ていました。
その時、出演していた料理の先生が「はい、ここでお米をうるかしているうちに、次の作業に進みましょう。」
とにこやかに料理の手順を説明していました。
きっと、うるかすといってもほかの地域の人にはわからないんだろうな、などと思っていました。
調べてみると、北海道や東北地方ではよく使われている表現とのことです。
さて、「うるかす」はいったいどんな意味の言葉でしょうか。
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「うるかす」の意味
「うるかす」は、水の中に入れて水分を含ませること。潤かすとも。
津軽地方以北では、わざと放っておくという意味もあります。
「うるかす」の使い方
例文1
母「いま、急に出かけなきゃいけなくなったから、お米うるかしといて」
(いま、急に出かけなければいけなくなったから、お米を水に浸しておいて)
子「わかった。やっとく」
例文2
子「ごちそうさまでした!」
母「たべたら、ちゃんと自分のお茶碗うるかしてね」
(たべたら、ちゃんと自分のお茶碗を水につけて置いてね)
例文3
面倒ごとがおこっても、わざと知らんふりをし続ける上司に対して)
「ははぁ、この件、うるかすつもりだなぁ」
(ははぁ、この件、わざと放っておくつもりだな)
さいごに
北海道民にとっては、かなりメジャーな言葉です。
主に、米や茶わん、野菜などを水につけて置くときに使います。
水に入れてしばらく放っておくことからか、事態にあえて手を付けず、放置するときにも使います。
ちゃんと解決してほしいのに、何も動いてくれないときなどに「うるかされた」などと表現することもあります。
時間稼ぎを見透かされ、「うるかした」などといわれる前に事態の収拾を図りたいところですね。
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