うぬうぬど けんどわだれば ひかれるろ」

全国ネットの番組で紹介され、一躍有名になった交通標語で、実際に小学校のフェンスに掲げられたものです。

知らない人が見れば何を書いているのか全く理解できない標語ですが、交通標語としてちゃんと成り立っているんですよ。

ヒントは、「うぬうぬど」はのろのろとかうねうねといった意味ではありません。

さて、「うぬうぬど」はいったいどんな意味の言葉なのでしょうか。

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「うぬうぬど」の意味

うぬうぬど」は、急いでとか慌ててといった意味の言葉です。

標語の意味は、「慌てて、県道を渡ると、車にひかれてしまうよ」という意味です。

「うぬうぬど」の使い方

例文1

孫「ばっちゃ、なにうぬうぬど急いでらんだか?」
(ばあちゃん、何をそんなに急いでいるの?)

祖母「早く帰えんねば、ドラマ見逃してまう」

例文2

(ずっと探していた商品をネットショップで見つけた時の様子)

「おお!ついに見つけた!」。彼は、うぬうぬど商品をクリックした。
(おお!ついに見つけた!」。彼は、慌てて商品をクリックした)

例文3

(レンジで温めていたものを取り出そうとする子供に対して、母親が注意)

「これ! うぬうぬどせば、火傷すや!」
(これ! 慌ててとれば、火傷するよ!」

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さいごに

うぬうぬど」は青森県でもお城があった弘前市でよく使われる言葉です。

冒頭の交通標語は実際に小学校のフェンスに掲げられていて、私も目にしたことがあります。

特に「うぬうぬど」は青森市の人にも通じなかったことがあったので、弘前周辺の言葉なのかもしれません。

同じ津軽地方でも、県庁所在地の青森市と旧城下町の弘前ではちょっと雰囲気が異なります。

一番わかりやすいのがねぶた祭でしょう。全国的に知られる勇壮なねぶた祭は青森市。

対して弘前市はねぷた。おっとりとして優雅な祭りです。

青森に来たら、ぜひ、2つを見比べてみてはいかがでしょうか。

その他の青森県の方言は「青森県の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。

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