日本語において五音・七音の語は語感がよく使いやすいようです。

短歌・俳句・川柳などで多く使われますよね。

その流れなのか、交通標語でも五七五のものが多い気がします。

今回紹介する津軽弁の「つけらっと」も五音の単語で交通標語にも使われました。

さて、「つけらっと」とはいったいどんな意味の言葉なのでしょうか。

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「つけらっと」の意味

つけらっと」とは、けろっと、知らんぷりで、ちゃっかりと言った意味の言葉です

「つけらっと」の使い方

例文1

(交通標語)

つけらっと 信号無視して 行けばまね」

(しらんぷりで 信号無視して 行ったらダメ」

例文2

A「ここに置いてあったお土産、知らない?」

B「ああ、みんなつけらっともってちゃよ」
(ああ、みんなちゃっかりと持って行ったよ)

A「わいはぁ」
(ほんとに!)

例文3

(貸したお金が返ってこないことに対して)

「はやぐじぇんこかえさねんで、つけらっとしてるはんでな」
(早くお金を返さないで、知らんぷりしているからな)

さいごに

この「つけらっと」には、わかっているのに知らないふりをしているといった意味もあります。

事態の悪化を予測できるのに放置するのを「つけらっとしてうるかす」などと言っていました。

たしかに、優先順位を後回しにして、問題解決を先送りにすることはあるかもしれません。

事故や災害のニュースをみると、以前から危険が指摘されていたにもかかわらず放置されていたといった内容が報道されることがあります。

見て見ぬふりをして「つけらっと」しすぎてしまうと、取り返しのつかない事態になることもあります。

かかる金額や時間的なコストが背景にあるのだと思いますが、人の命にかかわることに関してだけは「つけらっと」やり過ごしてほしくないものですね。

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