各都道府県が東京などの大消費地に、自県の産物などをPR・販売する店舗を出すことがあります。
このようなお店をアンテナショップといいます。
広島県が東京に開いたアンテナショップの店名は「tau」。
実はこれ、広島弁なのです。
さて、広島弁で「たう」や「たわん」はいったいどのような意味なのでしょうか。
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「たう」「たわん」の意味
広島弁で「たう」は、(手が)届くという意味。「たわん」は、「たう」の否定形で届かないという意味になります。
「たう」「たわん」の使い方
例文1
(棚のものをとろうと、手を伸ばしつつ)
「もうちぃとでたうんじゃけどなぁ」
(もうちょっとで手が届くんだけどなぁ)
例文2
A「そこの電球交換して欲しいんじゃけど、たう?」
(そこの電球交換して欲しいんだけど、届く?)
B「たわんよ。脚立がないと無理。」
(届かないよ。脚立がないと無理)
例文3
(食事中に、ちょっと遠い場所にある皿を指さして)
「たわんけぇとって」
(届かないからとって)
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さいごに
広島地方出身のラジオパーソナリティが広島弁を話していて、聞きなれない表現が多かったことから興味を持って調べてみました。
「たちまち」などもそうですが、日常的に使う方言は世代が若くてもしっかりと受け継がれているようです。
広島弁といっても広島市と福山市では少し違いがあるようです。
これは、江戸時代までの地域区分である旧国の違いによるようです。
広島市を中心とする一帯は安芸国、福山市や府中市を含む一帯は備後国でした。
そのため、方言も微妙に異なるとのことです。
方言を知ることは、過去の歴史や地域性について考えるきっかけになりますから自由研究の題材としてもうってつけですね。
その他の広島県の方言は「広島県の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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