青春映画やアニメなどで主人公がヒロインの手を強く引っ張る場面をよく見ませんか?
で、同じようによく見るシーンの一つが自転車で二人乗りをする場面。
大抵は男性が自転車をこぎ、女性が男性にしがみつく格好で描かれますよね。
そんな時に活躍しそうな秋田弁が「たじまる」です。
音だけを聞くとどこかのゆるキャラのように聞こえますが、もちろん違います。
さて、「たじまる」はいったいどんな意味の言葉なのでしょうか。
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「たじまる」の意味
「たじまる」は、物などにしがみつくという意味の言葉です。
「たじまる」の使い方
例文1
A「昨日の地震、怖かったな」
B「んだね。思わず、電柱にたじまったよ」
(そうだね。思わず、電柱にしがみついちゃったよ)
例文2
(お化け屋敷で思わず彼氏にしがみついた彼女の一言)
「あ、ごめん。こわくて、ちょぺっとたじまる」
(あ、ごめん、こわくて、ちょっとしがみつく)
例文3
(自転車の二人乗りでからしが彼女に一言)
「危ねがら、俺さたじまれ」
(危ないから、俺につかまれ)
さいごに
秋田県の県民性は明るく、おおらかで、人が良いなどと評されることが多いです。
実際、仕事で接した秋田県出身者は人の良い方が多かった気がします。
秋田弁をはじめとして津軽弁や宮城弁など東北地方の方言は濁点を多く含みます。
濁点があることで、なまりが強いことを意識させやすいのですが、同時に、地方独特の温かみも表しやすいように感じます。
今回の「たじまる」もご多分に漏れず濁点付きの方言です。
寒い北国で肩を寄せ合い、困ったときに互いに「たじまる」ことで厳しい冬を乗り切ります。
標準語の「つかまる」よりも手のぬくもりを直接感じられる方言ではないでしょうか。
その他の秋田県の方言は「秋田県の方言一覧を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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