子供たちに大人気のアニメ、妖怪ウオッチ。

その中のキャラクターに「コマさん」がいます。

田舎の神社の狛犬という設定のキャラクターですが、「もんげー」とか、セリフの語尾に「~ずら」と喋ります。

「もんげー」は岡山の方言とのことですが、「~ずら」は山梨や長野で使われる方言です。

今日取り上げる「たいへん」も山梨県の方言である広州弁なのですが、例によって標準語とちょっと意味が違う言葉なんです。

さて、「たいへん」とはいったいどんな意味の言葉なのでしょうか。

【スポンサーリンク】

「たいへん」の意味

たいへん」とは、量的に多いさま、たくさんといった意味の言葉です。

「たいへん」の使い方

例文1

(漬物をたくさん作ってしまったとき)

「あれ、思ったよりおこうこたいへん作っちゃった。隣近所におすそ分けしなきゃ」
(あれ、思ったより漬物たくさん作っちゃった。隣近所におすそ分けしなきゃ」

例文2

A「これ、貰い物だけどどうぞ」

B「こんなに、たいへんくれてありがとう」
(こんなに、たくさんくれてありがとう)

例文3

A「釣りに行ったらアユがたいへん釣れた!」
(釣りに行ったらアユがたくさん釣れた!)

B「えらいたいへんいるじゃん!」
(すごくたくさんいるじゃないか!)

さいごに

山梨県の旧国名は甲斐国。

その中心が今の県庁所在地のある甲府市を中心とする甲府盆地です。

今では豊かな農業地帯で稲作やブドウの栽培で「たいへん」農作物がとれる豊かな平野です。

しかし、かつての甲府盆地は水害に悩まされる土地でした。

戦国大名の武田信玄は信玄堤を建設し甲府盆地を水害の被害から守りました。

今でも、武田信玄の人気があるのは戦いに強いだけではなく、甲府盆地を農作物が「たいへん」とれる豊かな地にしたからなのでしょうね。

その他の山梨県の方言は「山梨県の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。

【スポンサーリンク】