はじめて聞いたときに、思わず硬直してしまう方言って結構あるんです。
その一つが「しんで」。
パートナーの方が「一緒にしんで」と言ってきたら、とても驚きますよね。
まして、真顔で言われたら「一緒にに心中でもするのか?」と思ってしまうかもしれません。
しかし、そのお相手の方が名古屋出身の方ならそんなに大ごとにはならないかもしれません。
というのも、名古屋弁での「しんで」は「死んで」という意味ではないからです。
さて、「しんで」はいったいどんな意味の言葉なのでしょうか。
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「しんで」の意味
「しんで」は~しないでという意味の言葉です。
「しんで」の使い方
例文1
A「今日のテスト、点数悪かったなぁ。お前はどうだった」
B「私は大丈夫。一緒にしんで」
(私は大丈夫。一緒にしないで)
例文2
(交通量の多い道路でボール遊びをする子供たちに向かって)
「危ないから、道路でボール遊びしんでね」
(危ないから、道路でボール遊びしないでね)
例文3
A「ゴミ捨ててこようか?」
B「お前はしんでいいよ。そのかわり、あそこの机を運ぶの手伝って」
(お前はしなくていいよ。そのかわり、あそこの机を運ぶのを手伝って)
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さいごに
愛知県は名古屋市を中心とする尾張地方と、岡崎市や豊田市を中心とする西三河地方、豊橋市を中心とする東三河地方にわけることができます。
愛知県出身の戦国大名としては織田信長・豊臣秀吉・徳川家康がいますが、信長と秀吉は尾張地方、家康は西三河地方の出身者です。
商業的な風土が強い尾張地方と、農村地帯で律義者が多いとされる三河地方では言葉や風土に違いがあるそうです。
他県からすると分かりにくい違いですが、当事者同士は「一緒にしんで!」と思っているかもしれません。
その他の愛知県の方言は「愛知県の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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