九州の方言は、語尾がかわいらしいこともあって人気が高いですよね。

博多弁を筆頭にして、宮崎弁なども面白いのですが、今回紹介するのは大分弁。

大分県の方言はお隣の福岡県東部や宮崎県との共通点がみられ、かわいらしい発音もありますよ。

さて、今回紹介するのは大分弁の「しんけん」。いったい、どんな意味の方言なのでしょう?

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「しんけん」の意味

しんけん」の意味は、とても、非常に、などと強調したい時に使います。
もともとは、一生懸命という意味の「しらしんけん」という言葉で、それが短縮されたものといいます。

(「しらしんけん」は大分の麦焼酎の銘柄にもなっている言葉です)

「しんけん」の使い方

例文1

  (連日の雨模様を眺めつつ)
  「今日も、雨しんけん降りよんなぁ」
   (今日も、雨がとても降るなぁ)

例文2

  (東京出身の女子大生と大分出身の女子大生のランチ中の会話)
  A「何にでもカボスかけてるけど、それって美味しいの?」
  B「しんけん、美味しいっちゃ!」
   (とっても美味しいよ!)

例文3

  (暗い夜道を一人で帰ることになって)
   「あ、街灯が消えかかって道が暗くなってる。しんけん、おじい」
    (あ、街灯が消えかかって道が暗くなってる。とっても、怖い)

さいごに

 いかがでしたか?「しんけん」は、英語の「very」のように強調するときに使う言葉です。

そのため、会話でもしばしば登場します。一生懸命の意味もあるので「真剣」でもあながち間違いではないのですが、一生懸命で意味が通じにくい場合は、「とても・非常に」の意味で解釈したほうがわかりやすいでしょう。

夏から秋にかけてが旬の名産品かぼすを味わいながら、大分弁に思いをはせるのもいいですね。

その他の大分県の方言は「大分県の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。

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