標準語と同じ発音でありながら、意味が全く違う方言は、その地方出身者でなければとてもどまうと思います。
例えば、「なげる」という言葉を聞いて、どのようなことを連想しますか?
ほとんどの場合、遠くに投げ飛ばすことを思い浮かべますよね。
北海道ではちょっと意味が違うんです。
北海道弁の「なげる」はどのような意味でしょう。
ヒントはゴミに対して使われる言葉だということです。
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「なげる」の意味
「なげる」の意味は、ゴミなどを捨てることです。
ほとんどの場合、ゴミに対して使います。
まれに、物事を放置することを「なげる」ということもありますが大抵はゴミを捨てるときに使う言葉です。
「なげる」の使い方
例文1
(遠足に行ったとき、引率の先生が生徒に指示を出している場面)
先生「そろそろ帰る時間だから、片づけを始めましょう。ゴミはその辺になげたらだめですよ」
((前略)ゴミはその辺に捨てたらだめですよ)
例文2
「机の上にあるゴミは、各自、ゴミ箱になげてください」
(机の上にあるごみは、各自、ゴミ箱に捨ててください)
さいごに
北海道では「なげる」という言葉は頻繁に使われます。
例文にもある通り、学校生活でも使われるので世代に関係なく現在も生きている方言です。
思い出してみると、学校ではゴミ捨てのことを、ごみなげといっていたように記憶しています。
実際、筆者も大学時代の同級生(道外出身者)に「そこのごみをなげてきて」といったところ、怪訝そうな顔をされてゴミ袋をふりかぶられたことがあります。
北海道や東北地方の出身者以外にはほとんど通じませんでしたね。
ちなみに、北海道でゴミ捨て場のことをゴミステーションといいます。
なぜかはわかりませんが、これも日常的に使う言葉なので北海道に転勤になったときは覚えておくとよいでしょう。
その他の北海道の方言は「北海道の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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