まわしという言葉から、何を連想しますか?

大抵の場合、相撲の力士がするまわしを思い浮かべるのではないでしょうか。

ところが、愛知県や岐阜県では全く別の意味の言葉として使われます。

しかも、結構頻繁に出番がある言葉なので耳にすることが多いかもしれないのですが。

さて、この「まわししといて」ということば、いったいどんな意味の言葉なのでしょうか。

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「まわししといて」の意味

まわししといて」は、準備をしておいてという意味の言葉です。

「まわししといて」の使い方

例文1

A「今夜の打ち上げ、店決めた?」

B「いえ、まだです」

A「ちゃっと、まわししといて!」
(すぐに、準備しておいて!)

例文2

A「そろそろ切り上げるぞ。そっちはどうだ?」

B「もう少しで終わります」

A「わかった。8時には次の現場に出発するからまわししといて
(わかった。8時には次の現場に出発するから準備しておいて)

例文3

(相撲大会の舞台裏にて)

A「もうすぐ出番だよ!」

B「まっとって!まわしのまわしするで」
(ちょっとまって、まわすしの準備をするから)

さいごに

例文3の使い方は半ば冗談にしても、準備を意味するまわしはよく使われる言葉だとのことです。

仕事の中で「まわししとく」力はとても重要です。

相手と話し合い、自分たちの準備を整える段取りの力を意味するからです。

関わる人の数や会社・組織が多くなればなるほど、段取りする力が全体の進行を左右します。

もちろん、実際に進行してみないとわからないイレギュラーはたくさん発生するでしょう。

しかし、事前に想定して「まわししとく」ことができていれば想定外の事態にも対処しやすくなります。

より多くの想定をし、より多くの組織を段取り良く動かすことができる人が会社や組織のトップに立ちやすいのは当然のことかもしれません。

その他の愛知県の方言は「愛知県の方言一覧」を、岐阜県の方言は「岐阜県の方言一覧」を、
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