北海道の方言で「くまる」という言葉があります。
はじめて聞くと、何のことかさっぱりわかりませんよね。
北海道、しかも、「くま」。動物のクマをイメージしてしまうかもしれません。
しかし、クマと全く関係ないことばです。
日常生活で結構頻繁に使う方言なのですが、さて、「くまる」とは、いったいどのような意味の言葉なのでしょう。
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「くまる」の意味
「くまる」「くまった」は、糸状のものが絡み合っていることをあらわす言葉です。
ニュアンスとしては、ぐちゃぐちゃに絡み合ってほどけないような状態をあらわすときに使うことが多いです。
糸状のものがあらわす範囲は結構広いです。
髪の毛、糸、毛糸、ネックレスの鎖など細長いものが絡み合っていれば大体該当します。
イヤホンやホースなどにも使うので汎用性が高い言葉です。
「くまる」の使い方
例文1
(朝、寝起きの顔を鏡で見ながら)
「やんや、寝癖がひどくて髪の毛がくまってるじゃ」
(やれやれ、寝癖がひどくて髪の毛が絡まってるよ」
例文2
(しまっていた場所から久々に出してきたネックレスを見て)
「あ、ちゃんとしまってなかったから鎖がくまって大変なことになってるよ」
(あ、ちゃんとしまってなかったから鎖がからまって大変なことになっているよ)
さいごに
地方に住んでいると、方言を標準語だと思って使っていることがしばしばあります。
この「くまる」も標準語だと思っていました。
北海道では結構頻繁に使うので、意味が分からないと話が通じにくくなります。
糸でも、紐でも「くまっている」と言うときは、大体ほどけなくてイライラしているときです。
ほどき方を教えてあげるか、問題が解決するまでそっとしておくのがよいでしょう。
その他の北海道の方言は「北海道の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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