皆さんは、「きのどくな」と聞いたら、どういうイメージを持ちますか?

「気の毒な」つまり、慰めや同情の意味で言われていると思いますよね。

しかし、富山県で「きのどくな」というと全く違う意味になるんです。

どういう意味なのか、使い方と併せて見ていきましょう!

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きのどくな の意味、使い方

ずばり、富山県での「きのどくな」は、「ありがとう」という意味になります。

慰めの言葉だと思っていたら、感謝の言葉だったのですね。

でも、何故きのどくなありがとう という意味になったのでしょうか。

由来を見てみると、

そんなことまでさせてしまって、申し訳ない」という気持ちから、=「ありがとう」

と姿を変えたようです。

きのどくな の使い方

使い方その1

「おばあさん、この席使ってください。」

「まあ、きのどくなぁ

→「おばあさん、この席使って下さい。」

「まあ、(申し訳ない、)ありがとう。

使い方その2

「○○ちゃんが欲しいって言ってた洋楽のCD、見つけたからプレゼントするよ」

「ええ!本当に?きのどくなぁ

→「○○ちゃんが欲しいって言ってた洋楽のCD、見つけたからプレゼントするよ」

「ええ!本当に?(そんなことまでしてもらって申し訳ない、)ありがとう

という具合に使えます。

さいごに

相手に、ありがとうの気持ちを伝えたいときに、そこに「きのどくな」があるのですね。初めて聞いた時、標準語と真逆の意味だと思いました。

でも由来を聞くと、「そんなことをしてもらって、申し訳ない。ありがとう」という、決して真逆ではない、丁寧な感謝の気持ちを表現し、更に使いやすくした、素晴らしい言葉だったのですね。

その他の富山県の方言は「富山県の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。

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