皆さんは、「きのどくな」と聞いたら、どういうイメージを持ちますか?
「気の毒な」つまり、慰めや同情の意味で言われていると思いますよね。
しかし、富山県で「きのどくな」というと全く違う意味になるんです。
どういう意味なのか、使い方と併せて見ていきましょう!
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きのどくな の意味、使い方
ずばり、富山県での「きのどくな」は、「ありがとう」という意味になります。
慰めの言葉だと思っていたら、感謝の言葉だったのですね。
でも、何故きのどくな、がありがとう という意味になったのでしょうか。
由来を見てみると、
「そんなことまでさせてしまって、申し訳ない」という気持ちから、=「ありがとう」
と姿を変えたようです。
きのどくな の使い方
使い方その1
「おばあさん、この席使ってください。」
「まあ、きのどくなぁ」
→「おばあさん、この席使って下さい。」
「まあ、(申し訳ない、)ありがとう。」
使い方その2
「○○ちゃんが欲しいって言ってた洋楽のCD、見つけたからプレゼントするよ」
「ええ!本当に?きのどくなぁ」
→「○○ちゃんが欲しいって言ってた洋楽のCD、見つけたからプレゼントするよ」
「ええ!本当に?(そんなことまでしてもらって申し訳ない、)ありがとう」
という具合に使えます。
さいごに
相手に、ありがとうの気持ちを伝えたいときに、そこに「きのどくな」があるのですね。初めて聞いた時、標準語と真逆の意味だと思いました。
でも由来を聞くと、「そんなことをしてもらって、申し訳ない。ありがとう」という、決して真逆ではない、丁寧な感謝の気持ちを表現し、更に使いやすくした、素晴らしい言葉だったのですね。
その他の富山県の方言は「富山県の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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徳島県出身の67才です。高校卒業まで過ごした徳島県でも、母親や近所のおばさん達は、富山県の事例と全く同じように『気の毒な』と言ってましたよ