「きかない」という言葉を聞いて、どのような意味だと想像しましたか?
「効かない」。「利かない」。「聞かない」。たくさんありますよね。
最近、こんなことがありました。
姪っ子は現在3歳。やんちゃな盛りで周囲の大人たちの手を焼かせています。
そんな姪っ子に対して、うちの母親が「あんた、ほんとにきなないね!」
さて、「きなない」とはいったいどんな意味なのでしょう?
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北海道弁での「きなない」の意味
北海道弁で「きかない」とは、気が強いとか、言うことを聞かない、わんぱくだといった意味でつかわれる言葉です。
子供やペットの犬などに対して使うときは、やんちゃとかわんぱくの意味合いが強くなります。
標準語の「きかん坊」(人に譲ったり負けたりするのが嫌いな気性の激しい子供)の意味に近いです。
一方、大人に対して使うときは性格のきつさや負けん気の強さを表すニュアンスが強まります。
「きかない」使い方
例文1
(お盆で親戚が集まった時などに)
「〇〇ちゃん、おおきくなったね。大人になったねぇ」
「なんも、きかなくて持て余しているんだ」
(なんにも、言うことをきかなくて持て余しているんだ)
※「なんも」は、この場合、なんにもぐらいの意味
例文2
娘「お父さん、また会社の人とケンカしたの?」
母「ほんと、お父さん昔からきかない人だったから、しょうがないねぇ」
(本当に、お父さんは昔から気が強い人だから、しょうがないね)
さいごに
「きかない」という方言は、北海道だけではなく東北地方でも耳にする言葉です。
それは、北海道が明治時代以降に各地から移住してきた人々が混ざり合って住む土地だからです。
特に、北海道南西部、函館を中心とする道南は東北地方の言葉が色濃く残っています。
その他の北海道の方言は「北海道の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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