思い浮かべてください。
通路に荷物が置いてあって通れない…、でも、持ち主は何やら手が離せない様子。
「これ、端によけてもいいですか?」
と聞いてみると、米沢なまりで次のように返事がありました。
「あ~、いいどごでね! わりなー!」
…さて、何と言われたのでしょう?
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「いいどごでね」ってどういう意味?
「オッケー」の意味ですが、喜びレベルが格段上。そんな感じです。
直訳では「いいなんてもんじゃない」となりますが、
込められた感情としては、
申し出がありがたすぎて、「いい」なんて言葉じゃむしろ失礼にあたるような気さえする、というようなものです。
まわりくどい「ありがとう」の表現といっても良いかもしれません。
なお、丁寧に言うときは「いいどごでねっす」となるようです。
*冒頭の米沢弁は、標準語に直すと
「いいなんてレベルじゃないよ、ありがとう! 悪いね!」
となります。
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「いいどごでね」のポピュラー度
筆者の母は生粋の米沢人ではありますが、「いいどごでね」に関して、
若いころは「いったい何なんだろうな、いいのか悪いのか、どっちなんだろう…」と不思議に思っていたと言います。
「いい」の後に否定の「ない」も含むので、ちょっと紛らわしいですからね。
また、年代的にも、ある程度こなれた大人になってから使うようになるイメージがあるので、若い人は聞き慣れないかもしれません。
さいごに
方言にも「オトナ語」ってあるんですね。
恐縮と謙譲を身に着けた大人の皆さま、よろしればぜひご活用くださいませ。
その他の山形県の方言は「山形県の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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