人間、生きていればいろいろありますよね。

うれしいこと、悲しいこと、楽しいこと、そして「はらかく」ことも。

はらかく」?。これは、福岡県ではよく使われていた方言だそうです。
さて、いったいどのような意味の方言なのでしょう。

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「はらかく」の意味

はらかく」の意味は腹を立てる、怒るといった意味になります。

「はらかく」の使い方

例文1

A(怒って、腕組みしてにらみつけている)

B「そげん、はらかかんでもよかろうもん」
 (そんなに、怒らなくてもいいでしょう)

例文2

先生「いいかげんにしろ!」(といった後で、教室を出て行った)

生徒「先生、はらかいて出ていきんしゃった」
  (先生、怒って出て行ってしまった)

例文3

(電話で激しく言い争って、電話を切っても腹の虫がおさまらない彼氏に向かって)
彼女「あんた、何はらかいとーと?」
   あんた、何におこっているの?」

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さいごに

はらかく」は怒っているさまを表す言葉で、かつては一般的だったといいます。

現在でも、方言として使われていますが、徐々に用例は減っているとも聞きます。

テレビの全国ネットやインターネットの普及により、地方在住者でも標準語と接する機会が増えました。

この言葉も、「むかつく」「キレる」などの言葉に置き換えが可能なので、若い人はそちらをつかってもおかしくありません。

しかし、方言の魅力はその発音と、使われているという使用感にあると思います。
地域の生活に密着し、それを表す言葉として方言が生まれたから、使われている方言の魅力が増すのかもしれません。

標準的な「若者標準語」の普及とともに、方言が使われなくなっているとすれば寂しいことですね。
方言は「可愛い」といわれる時代。もっと、方言を見直してもいいと思います。

その他の福岡県の方言は「福岡県の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。

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