方言の中には、聞いた人が思わず聞き返してしまう面白い発音のものがあります。
「げっぱ」という言葉を聞いて、すぐに意味を言い当てるのは地元の人でなければ難しいでしょう。
さて、いったい「げっぱ」とは、どんな意味の言葉でしょうか。
ヒントは運動家などで使う言葉です。意味を調べてみましょう。
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北海道弁の「げっぱ」の意味
北海道弁で「げっぱ」といえば、最下位とか、最後を意味する言葉です。
運動会の徒競走などでよく使う言葉ですね。
「げっぱ」の使い方
例文
仕事で子供の運動会に行けなかった父親と、運動会に行った母親の会話。
父「今日の徒競走どうだった?」
母「とっても頑張って走ってたんだけどね、げっぱだったさ」
(とっても頑張って走ってたんだけど、最下位だったんだよね)
父「まあ、俺もげっぱだったからしょうがないか(笑)
「げっぱ」を使う地域
「げっぱ」は、北海道の中でも函館を中心とする南西部(道南)でよく使われる方言です。
道央などでは「げれっぱ」という言い方もあるようです。
他にも、青森県や秋田県などで「げっぱ」を使う地域があるようです。
函館を含む道南の言葉が東北と共通点が多い理由
東北、特に青森県の出身者が函館に移住することが多かったからです。
青森県のうち、弘前市や青森市・津軽半島などから来た人々は津軽弁を、下北半島や八戸方面から来た人は南部弁を、それぞれ函館に持ち込みました。
その結果出来上がった函館弁は、北海道の中でもなまりが強い言葉となりました。
さいごに
同じ北海道人でも、札幌を含む道央圏の人々と、函館を中心とする道南の人々では話す言葉がだいぶ異なります。
そのため、意思疎通に苦労することが少なくありません。方言の多様性は、面白いですね。
その他の北海道の方言は「北海道の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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