各地の県民性を一言で表す言葉があります。
例えば、青森県(特に津軽地方)の場合は、「じょっぱり」(強情)なんかが有名ですね。

秋田県の県民性を表す言葉としては、「えふりこぎ」が有名です。
江戸時代から豊かな地であった秋田ならではの言葉なんですよ。

さて、「えふりこぎ」とは、いったいどのような意味なのでしょうか?

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えふりこぎ」の意味

えふりこぎ」とは、いいふりをする、見栄っ張り、格好をつけるなどの意味合いを持つ言葉です。
悪い意味で使うときは、不相応な贅沢をしている人にも使います。
えふりごき」「えふりこき」など、地域によって微妙な発音差があるようですが、意味は同じです。

えふりこぎ」の使い方

(ご近所の奥さんどうしの井戸端会議での会話)
「ちょっと、見た? お向かいの旦那さん。」
「見た見た。すごい派手な服を着ていたね。あの人、えふりこぎですぐ新しい服買うんだわ」
((前略)。あの人、恰好つけだからすぐ新しい服を買うんだよねぇ)

さいごに

秋田県を表す別の言葉に、「秋田の着倒れ、食い倒れ」というものがあります。
農業生産力が高く、貧困とは無縁だった秋田県の豊かさを示す言葉とも取れます。

そのためか、享楽的で遊び好き、流行に敏感な人々が多かったといいます。
北海道からの産物を運ぶ北前船の寄港地だったこともあり、豊かさがあふれていたからかもしれません。

しかし、この「えふりこき」、悪い意味だけではないんですよ。
見えを張るためには、自分自身の行動をしっかりと保たなければいけません。
「いい顔」をするためには、自分自身も一生懸命でなければならないということです。

勤労や勤勉の結果としての豊かさなり「えふりこき」は、秋田の良い面も表しているかもしれません。

その他の秋田県の方言は「秋田県の方言一覧を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。

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