独特な発音で知られる「津軽弁」。
その中でも、トップクラスのインパクトを誇るのが「どんだんず」です。
青森県に住んでいたころにラジオからこの単語が飛び込んで来た時、「?」となった思い出があります。
ヒントは、この言葉が感情表現だということです。
さて、いったい「どんだんず」の意味はどのようなものなのでしょうか?
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「どんだんず」の意味
「どんだんず」は、どうなっているの?とか、なんということだ、といった意味です。
怒りやイライラ、激しくあきれることを表す感情表現です。
文脈によっては、どうなったの?という疑問形として使うこともあります。
「どんだんず」の使い方
例文1
(待ち合わせで、いくら待っても相手が来ないとき)
「何やっちゃんずよ。こんき待っても全然来ない。どんだんず!」
(何やってるんだよ。こんなに待っても全然来ない。どうなってんだ!」
例文2
(学校から帰ってきた子供と母親の会話)
子「ただいま」
母「おかえり。テスト、どんだったんず?」
(おかえり。テスト、どうだったの?)
さいごに
いかがでしたか?「どんだんず」は津軽では本当によく使われる言葉です。
一体全体どうなっているんだ?といった気持を表すときに「どんだんず!」といっていた気がします。
特に、語尾についているときは「どうなってんの!」という強い意味で使われていましたね。
一方、疑問で使うときはどちらかといえば柔らかい発音でした。
相手を気遣うときなどにも、「どんだんず」を使いましたが、こちらも優しい発音でした。
「どんだんず」という言葉は、日常で生きている方言だけに前後関係の文脈をしっかり把握しないと正確に理解できないニュアンス言語の代表です。
これを使いこなせたら、津軽弁話者として一人前ではないでしょうか。
その他の青森県の方言は「青森県の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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