10年くらい前の朝ドラに「だんだん」というのがありました。

主な舞台は島根県や京都府でした。双子の女優さんが主人公を演じたことで話題になりましたね。

タイトルは出雲弁からとられましたが、この「だんだん」は出雲だけではなく、鳥取・愛媛・熊本・宮崎と広範囲にわたって使われる方言です。

さて、「だんだん」の意味は何でしょう?

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「だんだん」の意味

「だんだん」の意味は、ありがとうという意味です。お礼をするときなどにも使います。

「だんだん」の由来

島根県立図書館に収蔵されている資料によると、「だんだん」は、もともとは「いろいろ」という意味だったそうです。

しかし、「だんだんありがとう」とつなげて使うことが多くなりました。

その後、ありがとうがとれて、「だんだん」だけで感謝の意味を表すようになったとされます。

「だんだん」の使い方

例文1 出雲弁(島根県)

(日頃からの感謝を相手に伝えるとき)
「べったべった、だんだん」
(いつもいつも、ありがとう)

例文2 伊予弁(愛媛県)

「だんだん、またおいでんか」
(ありがとうございます。またお越しください)

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さいごに

出雲弁であれ、伊予弁であれ、「だんだん」という言葉や話し方には独特の温かみを感じられます。

方言には、人の心をゆったりとくつろがせる力があるような気がします。

だんだん」とゆったりお礼を言われたら、心が温まる気がしますね。

朝の連続テレビ小説で「だんだん」というタイトルがつけられた理由は、生んでくれたこと、育ててくれたこと、出会えたことへの感謝がドラマのテーマだからだといいます。

感謝を表す言葉なのだから、温かみがあって当然なのかもしれません。言葉は、使う人の気持ち次第でぬくもりを感じさせてくれるものなのかもしれません。

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