皆さんは「あとぜき」という言葉を耳にしたことがありますか?
言葉の響きから、「後席」や「後咳」など連想されるかもしれません。
実は熊本で普通に使用されている、方言なのです。スーパーや図書館や学校の教室のドア等、様々な場所で目にすることができます。
それでは、どういった意味なのでしょうか?
使い方と併せて、見ていきましょう!
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あとぜきの意味、使い方は?
先に書いたとおり、あとぜき は熊本県内の、様々な施設のドアの貼り紙で目にする言葉ですが、どういう風に書いてあるのでしょうか?
「あとぜきお願いします」
「開放厳禁 あとぜき」
それぞれの意味は、
「扉を締めてください」
「開放厳禁 扉閉めて」
という風になります。
戸や扉などを閉める、という意味だったのですね。
使い方は?
あとぜきは、貼り紙だけではなく、日常会話の中でこのように使います。
もう、寒いからちゃんとドアあとぜきして!
→もう、寒いからちゃんとドア閉めて!
語源はどこから?
もともと古語で、「閉める」を「塞く」、「堰く」せく=せき止める と言っていた名残で、出入した「あと」の「せく」動作のことを「あとぜき」と表現したそうです。本来は古語であった言葉が、今現在も使われているというのは、時のロマンを感じますね。
さいごに
あとぜき意外にも、熊本で使用されている言葉には、古語がそのまま残っているものも多い様です。古い言葉を大切に使い続けるところが、方言のとても素敵な魅力のひとつですよね。
その他の熊本県の方言は「熊本県の方言一覧」を、日本各地の方言は「日本各地の方言一覧」からお調べ下さい。
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