夏になって気温が上がってくると、いろいろな虫が活発になりますね。
虫の呼び名は各地方によって様々です。
その虫が、生活にかかわりが深い虫であればあるほど、地方ごとの呼び名に特徴が出るのでしょう。
多くの虫たちの中で、嫌われ者ナンバー1といえば、やはりあの虫でしょう。
宮崎県では「あまめ」といいます。さて、何の虫のことでしょう。
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「あまめ」の意味
「あまめ」はゴキブリのことです。
「あまめ」の使い方
例文
「あ、あまめがおる! てげおじい」
(あ、ゴキブリがいる! すごくこわい)
「あまめ」の使用範囲
ゴキブリを「あまめ」と呼ぶのは宮崎県・鹿児島県・長崎県・熊本県・三重県・和歌山県などです。
意外と広範囲で驚きました。
一部地域での使用を含めると、もう少し範囲が広がるかもしれません。
九州から海沿いに広がったように見えますが、高知県を飛ばしているのが面白いですよね。
長崎県は熊本県では、見た目がゴキブリに似ているフナムシも「あまめ」と呼びます。
昔の人にとっては、あの形の虫全般を指す言葉だったことがうかがえます。
さいごに
かわいらしい語感の言葉でも、意味を知ると「え!」となる方言は結構あります。
「あまめ」もその一つでした。もともと、森に多く住んでいるゴキブリの仲間は自然界では重要な分解者です。
そのゴキブリの一部が人間の生活に適応してしまいました。
ゴキブリは何でも食べてしまう雑食性の昆虫であるため、人間生活に対する悪影響が大きい昆虫です。
とてもやっかいであるゆえに、各地方で多くの呼び名が与えられたのかもしれません。
もっとも、ゴキブリにとっての天敵は「田舎のお母さん・おばあちゃん」かもしれません。
どんなに生命力が強くてもスリッパの一撃にはかないませんから。
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